Question1
なぜ血友病性関節症にリハビリは必要なのですか?

2023.12.08

監修

医療法人財団はまゆう会 新王子病院 リハビリセンター長 牧野 健一郎 先生

はじめに

活動的で充実した生活を目指して、リハビリテーションをはじめてみませんか

血友病の“リハビリ”という言葉に、どのようなイメージがありますか?
もしかすると「苦しそう」「できればやりたくない」と思っている方もいるかもしれませんね。
これまで血友病患者さんのリハビリは、血友病性関節症の手術後や関節機能改善が目的でしたが、最近は変わりつつあります。
血友病患者さんがリハビリを行うと、関節がほぐれ、筋肉がつくことで、身体のバランスや関節の安定性がよくなり、転倒しにくくなる、出血しにくくなるといわれています。
また、リハビリによって関節症の発症や進行を防ぐことも期待できるため、関節症がある方はもちろん、関節に違和感がある方も、リハビリを行うことが重要です。
かかりつけの血友病診療医と相談して、まずはできることからチャレンジしてみましょう。

*リハビリテーションの略語。以下「リハビリ」と記載します。

監修:医療法人財団はまゆう会 新王子病院 リハビリセンター長 牧野 健一郎 先生

なぜ血友病性関節症にリハビリは必要なのですか?

血友病性関節症は、主に足、肘、膝などの関節内出血を繰り返すことで引き起こされる関節障害です。
関節内出血が起こると、関節の中で炎症が生じて腫れや痛みの原因となります。出血時には安静にする必要がありますが、関節を動かさないままでいると、関節が固くなって動かしにくくなり、筋力も低下していきます。その結果、関節周囲の筋肉が減り、関節内出血が起こりやすくなります。この悪循環を断つためにも、血友病性関節症にリハビリは必要といえます。

血友病性関節症の悪循環

説明イラスト:血友病性関節症の悪循環

この悪循環を断つためにリハビリは重要です!

関節周辺の
筋力強化

関節可動域の
維持・拡大

左右不均衡の解消

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