旅行・出張などの際は

2022.02.01

監修

荻窪病院 血液凝固科 臨床心理士 小島 賢一 先生

短期滞在(1週間以内)

  • ヘムライブラの携帯は基本的に不要です。
  • 出血時に使う製剤を持参する場合は、そのくすりの保管方法に従って携帯してください。
  • 携帯する量は事前に担当医と相談してください。

長期滞在(1週間以上)

  • ヘムライブラの投与間隔および滞在期間に応じてヘムライブラを携帯する必要があります。事前にヘムライブラの投与日を確認して、必要な量を必ず携帯してください。
  • ヘムライブラは常に冷蔵保存が必要ですので、ホテルの部屋などに冷蔵庫および冷凍庫(保冷剤冷凍のため)が備え付けられているか、事前にチェックしましょう。
  • 冷蔵庫および冷凍庫がない場合、ホテルの個室以外で保管が可能かどうか、問い合わせてみましょう。
  • 出血時に使う製剤を持参する場合は、そのくすりの保管方法に従って携帯してください。
  • 携帯する量は事前に担当医と相談してください。

移動の際の注意点

  • 保冷バッグは高温になる場所や日当たりの良い場所に長時間置かないように注意してください。
  • 飛行機に乗る場合、機内持ち込みのための保安検査場で提示するための書類を医師に発行してもらいましょう。海外の場合は、英語の書類を依頼してください。
  • 万一、室温(30℃以下)保存となる場合は、室温保存期間の合計が7日以内となるようにしてください。

海外に渡航する際は

海外に渡航する際に用意しておくもの

  • 薬剤(ヘムライブラ、出血時に使う製剤など)
  • 薬剤を入れる保冷バッグ、保冷剤
  • 投与セット
  • 注射器や針を廃棄するための容器
  • 駆血帯
  • 英文の主治医の証明書類
  • 投与記録手帳
  • 渡航先の血友病医療施設(センター)の住所、電話番号など
  • 渡航先の血友病医療施設は、世界血友病連盟のサイトで検索できます。

    https://www.wfh.org/ (外部サイトに移動します)

    → Home → Resources → Find a Treatment Centre

    The WFH may not be held responsible for the currency or accuracy of the information provided at this link
    (リンク先で提供される情報の現時性また正確性について、世界血友病連盟はー切の責任を負いません)
    2022年3月23日現在の情報です

    特に海外で注意すること

    • 急に製剤が必要になったときのために、渡航日数より多めの薬剤を持っていきましょう。
    • 少量の薬剤は紛失を避けるため、機内に持ち込みましょう。機内に持ち込む際は、税関、客室乗務員、空港セキュリティ宛の英文レターをあらかじめ主治医に書いてもらい、提示してください。多量の薬剤がある場合は預けることになりますが、破損しないようパッキングしてください。
    • 英文レターはすぐに提示できるよう、手荷物に入れておきましょう。
    • 渡航先で使用したバイアル、シリンジ、針などは蓋ができる容器に入れ、持ち帰ってから、普段の方法で廃棄しましょう。

    英文レター例

    図:英文レター例 図:英文レター例(日本語訳)
    図:英文レター例 図:英文レター例(日本語訳)
    図:英文レター例 図:英文レター例(日本語訳)
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