血友病の病型
血友病の重症度を歯科医がわかっていることが重要です。
現在治療を
受けている医療機関
血友病治療医と連携するために必要な情報です。
血友病の治療状況
製剤は忘れずに投与しているか、出血はどのくらいの頻度で起こっているか、などを確認します。
これまでに受けた
歯の治療
これまでに受けた歯科治療のなかで、局所麻酔をしたときに問題がなかったか、抜歯などを行ったことがあるか、などを確認します。
歯以外に
治療を受けている病気
感染症や基礎疾患の有無を確認します。
歯と歯ぐきが接している部分の上部の歯石除去、局所麻酔が不要な治療、ブラッシング指導、など
定期補充療法などの治療で止血コントロールできている方は一般の患者さんと同様に治療を行います。
歯と歯ぐきが接している部分の下部の歯石除去、局所麻酔が必要な虫歯治療や補綴(ほてつ)処置、など
血友病主治医と緊密に連携し、歯科治療の内容について治療前に共有します。主治医からの情報と患者さんからの情報をもとに、慎重に治療計画を立てます。
歯の状態(位置、生えている方向、虫歯や歯肉炎の有無など)によって治療の難易度や出血リスクが異なります。下の親知らずは、その他の歯に比べて出血リスクが高いため注意が必要です。
「出血の可能性がある歯科処置」と同様に、血友病主治医と患者さんからの情報をもとに、慎重に治療計画を立てます。
治療中に、凝固因子製剤の補充が必要になることがあります。
出血リスクが高い場合は、止血管理のために入院が必要になることもあります。