- ホーム
- ヘムライブラをお使いの方、ご家族のみなさまへ
-
副作用と注意事項について
これまでの試験で報告されている副作用と注意事項
よくみられる副作用:注射部位反応
注射部位反応とは、注射した場所に起こる皮膚の反応です。
ヘムライブラを注射した場所に次のような症状があらわれる場合があります。
症状があらわれた場合は、担当医に連絡してください。
- 赤い発疹
- はれ・出血・痛み
- かゆくなる
- じんましん
- 皮膚の下に血がたまる
発現頻度:391例中84例 21.5%
- 承認時評価資料:国際共同第III相臨床試験(BH30071試験)
- 承認時評価資料:国際共同第III相臨床試験(BO39182試験)
- 承認時評価資料:国際共同第III相臨床試験(BH29884試験)
- 承認時評価資料:国際共同第III相臨床試験(BH29992試験)
その他の注意:ヘムライブラに対する抗体の出現
「免疫」というからだを守るしくみによって、注射されたヘムライブラが異物とみなされ、ヘムライブラに対する抗体ができてしまうことがあります。ヘムライブラに対する抗体ができてしまうと、ヘムライブラの効果が弱くなってしまう可能性があります。
次のような変化があらわれた場合は、すぐに担当医に連絡して、血友病専門医のいる血友病診療施設を受診してください。
- ある時期から出血する回数・頻度が多くなった
- ヘムライブラの効果が感じられなくなった
発現頻度:398例中3例 0.75%
インヒビターを保有する血友病Aの方を対象とした試験で報告されている副作用
特に注意が必要な副作用:血栓症(血栓塞栓症および血栓性微小血管症)
血栓症とは、なんらかの原因で血管の中に血のかたまり(血栓)ができ、それによって血管がつまってしまう病気です。正常に血がとどかなくなった部位あるいは臓器が障害を受け(壊死)、正常な機能が失われます。その部位によってさまざまな特徴的な症状が引き起こされます。
- 深部静脈血栓症
- 手足のはれ・痛み・赤みなど
- 肺塞栓症
- 息切れ、胸部の痛み、胸がどきどきするなど
- 表在性血栓性静脈炎
- 手足などのはれ・痛み・赤みなど
- 血栓性微小血管症
- 脱力、手足のはれ、皮膚や白目が黄色くなる、お腹・背中の痛み、吐き気、尿量減少など
血栓塞栓症 発現頻度:391例中2例 0.5%
血栓性微小血管症 発現頻度:391例中3例 0.8%
インヒビターを保有する血友病Aの方
特にヘムライブラと活性型プロトロンビン複合体製剤(ファイバ®)との併用中に上記のような症状があらわれる場合があります。
症状があらわれた場合は、すぐに使用を中止し、担当医に連絡して、血友病専門医のいる血友病診療施設を受診してください。
インヒビターを保有しない血友病Aの方
これまでにインヒビター保有血友病Aの方では、特にヘムライブラとファイバ®*との併用中に発現が報告されており、インヒビターのない血友病Aの方においても注意が必要です。
上記のような症状があらわれた場合は、すぐに使用を中止し、担当医に連絡して、血友病専門医のいる血友病診療施設を受診してください。
活性型プロトロンビン複合体製剤(バイパス止血製剤)
- 一般社団法人日本血栓止血学会. 知って得するおはなし 血栓症ガイドブック.
- 承認時評価資料:国内第I/II相臨床試験(ACE002JP試験)
- 承認時評価資料:国際共同第III相臨床試験(BH29884試験)
- 承認時評価資料:国際共同第III相臨床試験(BH29992試験)
- 承認時評価資料:国際共同第III相臨床試験(BH30071試験)
- 承認時評価資料:国際共同第III相臨床試験(BO39182試験)
これまでの試験で報告されていないものの、注意が必要な副作用
注意が必要な副作用:ショック・アナフィラキシー
アナフィラキシーは、全身に起こる急性のアレルギー反応で、急激に血圧が下がり、呼吸困難におちいって意識を失うなどのショック症状を引き起こすことがあります。これまでのヘムライブラの使用においては、アナフィラキシーやそれに伴うショック症状は認められていません。しかし、他の抗体などのタンパク質を含む薬剤では発現が報告されていることから、ヘムライブラにおいても発現する可能性が考えられます。
次のような症状があらわれた場合は、すぐに担当医に連絡してください。
- じんましん
- まぶたがはれる
- くちびる、舌、口の中がはれる
- 息切れする
- せきが出る
- 呼吸がヒューヒュー、ゼーゼーする
- 血の気が引く
- 倒れる
- 失禁する
- 強い腹痛
- 嘔吐