大きすぎる靴を履き続けていると、足のみならず、やがて全身にまで悪影響をおよぼします。
足に合わない大きすぎる靴を履いていると、さまざまな不具合が生じてきます。まず、歩いたり走ったりする時に足が靴の中で前滑りし、足指の先が靴先にぶつかって曲がってしまいます【図2】。足指が曲がっていると踏ん張りがきかないので、長い間立っていることができません。また、バランスも崩しやすいので、転びやすくなります。さらに、足指をうまく動かせないために地面を蹴る力が弱くなり、走るのも遅くなってしまうのです。
そして、ずっと合わない靴を履き続けていると、やがて外反母趾や変形性膝関節症といった足のトラブルに見舞われたり、身体のバランスの歪みによる腰痛や肩こりといった不調を来したりすることもあります。
一度、ご自身が履いている靴をチェックしてみてください。もしも靴底の減り方や履き口の形に左右で大きな差がみられたら、それは身体のバランスが歪んでいるサインです【図3】。