SPORTS

卓球に
チャレンジしてみよう!

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ご監修者のコメント

  • 天野 景裕 先生

    東京医科大学 医学部医学科
    臨床検査医学分野 教授

    卓球は、血友病の方にもおすすめのスポーツです。なぜなら、人と人とがはげしくぶつかり合うこともなく、ボールも軽くて小さいので、出血につながる機会が少ないからです。また、小さいお子さんから高齢者までどの年代の方でも気軽に楽しむことができます。
    今回のイベントでは、血友病の方もそうでない方も一緒に卓球を楽しみ、気持ちのいい汗を流しました。こうしたイベントが、血友病の方にとってはスポーツ参加のきっかけに、また一般の方にとっては血友病への正しい理解を深めるための場になればと思います。

  • 浅野佳代 先生

    東京大学医科学研究所附属病院
    関節外科 作業療法士

    血友病の方がスポーツをすることは、とてもよいことです。
    スポーツをすると全身のバランスがよくなり、筋肉や柔軟性がついて転びにくくなります。
    それと同時に、「自分にもできるんだ!」という自信もつきます。つまり、身体的にも精神的にもメリットがあるのです。
    なお、スポーツを始める前後には、必ず十分なストレッチを行ってください。関節内出血の予防にもつながります。
    もしも、スポーツをしている途中で関節に違和感や痛みが出たら、すぐにやめて患部を冷やすようにしてください。

四元さんのコメント

四元 奈生美 さん

元プロ卓球選手、デザイナー

【経歴】
4歳から卓球をはじめ数々の大会で優勝。2001年大学卒業と同時にプロに転向。2004年には中国超級リーグ、北京チームに所属。同チームの超級クラスでは初の外国人選手となり、優勝に貢献。2008年、全日本選手権混合ダブルスで準優勝。2011年に結婚、出産をした後、2013年ママさんアスリートとして現役復帰。「卓球のイメージを変えたい」と大胆な髪形やユニフォームで日本の卓球界に新風を吹き込み、その革命的な行動から「卓球界のジャンヌ・ダルク」とも呼ばれている。

今回の卓球教室では、はじめて卓球のラケットを握った方から、試合に出たことがある方まで、それぞれのレベルに合わせてフォアハンド、バックハンドを練習し、ラリーや的当てゲームにもチャレンジしていただきました。

みなさん、とても飲み込みが早く、すぐに上達されたのでびっくりしました。特に、はじめて卓球に挑戦した小さいお子さんが、卓球選手でも難しいとされる的当てゲームで、1球目で的に当てる様子を見てとても驚きました。すばらしいです!

卓球は、お友達と一緒に取り組めるスポーツです。ボールを使うスポーツのなかでも、広いコートを使ってはげしく動き回るバレーボールやバスケットボールなどとは違って、卓球はお友達とおしゃべりしながらでも気軽に楽しめます。

私は小さい頃から、卓球台の上でボールが弾む音が耳に心地よく聞こえ、とても好きでした。血友病の方もそうでない方も、何かスポーツを始めたいなと思った時に、数あるスポーツの中から卓球を選んでもらえればうれしいです。

<今回の卓球イベントより> 
体験した内容と注意点

  • ウォーミングアップ

    スポーツを始める前には、必ず準備体操でウォーミングアップを行います。関節まわりの筋肉を無理のない範囲で伸ばし、やわらかくしておきます。

  • ラケットの持ち方

    腕をまっすぐにのばし、握手(あくしゅ)をするようにラケットを握るのが“シェークハンド”という方法です。
    親指と人差し指でラケットの面(ボールが当たるところ)をはさみ、中指と薬指と小指でラケットのグリップ(持つところ)を軽く握ります。ラケットの面を上からみてまっすぐな状態(垂直)に保つことで、フォアハンドもバックハンドも安定したボールを打つことができます。

  • 基本練習=フォアハンド

    ラケットの面でまっすぐにボールを打ち返す方法がフォアハンドです。
    ラケットの面が卓球台と垂直になるようにまっすぐにかまえてください。その状態で、相手コートから来たボールをそのままラケットに当てれば相手コートに返すことができます。まっすぐに打ち返すには、ラケットの角度がポイントです。
    だんだん慣れてくれば、フォロースルーの時にラケットの面を少し卓球台にかぶせるようにすると、より強いボールを打つことができます。

  • 基本練習=バックハンド

    ラケットを持っている利き手(ききて)の反対側にきたボールを返す方法です。
    まず、ラケットの面をお腹にペタンと当て、そこから15cm程度、離れたところでラケットをかまえます。ラケットの面の角度はフォアハンドの時と同じようにまっすぐにし、相手コートからボールが来たら、ひじをのばすようにして打ち返します。

  • 実践練習=ラリー

    ラリーとは、連続してボールを打ち合う方法です。少しひざを曲げ、ボールが来るところに左右前後、すばやく移動して打ち返します。
    できるだけラリーが長く続くように、相手が構えている場所に、相手が動かなくてもとれるくらいのボールを返してあげるとよいでしょう。

  • 実践練習=的当てゲーム

    ボールがうまく返せるようになってきたら、的当てゲームにチャレンジしてみましょう。
    これは、ねらったところにうまくボールを返せるようにする練習です。
    今回は、相手コートに紙コップを置き、ボールをその紙コップに当てて、いくつ倒せるかをチームで競いました。

  • クールダウン(整理体操)

    スポーツをする前にはウォーミングアップをしますが、スポーツをした後にはクールダウンを行ってからだをととのえておくことも大切です。
    ひじ、手首、足首のストレッチを中心に、無理のない範囲で行うようにしてください。
    ストレッチをしている間は、呼吸をとめずに行うのがポイントです。

血友病の方がより安全に卓球を行うために

卓球は、人と人がはげしくぶつかり合う、いわゆる“コンタクトスポーツ”ではないため、血友病の方でも取り組みやすいと思います。また、インドアスポーツであり、体育館など床が平らなところで行われるので、足首への負担も少ないと考えられます。ただ、卓球台の角が丸みを帯びていないので、そこにからだや頭をぶつけないよう注意する必要があります。心配な場合は、卓球台の角に小さなクッション材を貼るなどし、保護しておくとよいでしょう。
また、血友病の方では、関節の状態などが個々によって異なります。卓球を始める前に心配な方は主治医や整形外科医にご相談ください。

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